第10回 クローズ逝く…
どもっ、後輩を家に招き酒を飲みながら「恋におちて」(小林明子、1985年)を朝まで5、6回熱唱し後輩を困らせています。みなさん、もしも願いが叶うなら吐息を何に変えますか? 私は吐き気を白いバラに変えます、イマダチです。
今回「バグズ・ライフ」としてお伝えする予定でしたが急遽変更いたしまして、特別追悼文「反抗的イチゴ、クローズ逝く〜父の無念〜」を掲載したいと思います。
思い起こせばイチゴの苗「クローズ」との出会いはことし2月末、立派な苗の横で売れ残り、苗なのに、ぬれネズミのようにおびえ震えていたのを覚えています。
これは長くもたないだろうと医師から宣告をうけながらも、私は夜も寝ずに「冷えピタ」をはりつづけました(イメージという名の妄想です)。
瀕死のイチゴの苗ということから、ついたあだ名は「ヒッシー」。
しかし、担当医の予想に反し「ヒッシー」はみるみる元気になり、なぜか黒々とした葉を咲かせ、肩で風切り路上にツバを吐く、不良イチゴ苗になりました。
それが「クローズ」です。
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