第11回 車豆次郎(くるままめじろう)登場!

どもっ、毎度毎度のことですが相変わらず酔っ払いまして記憶はないんですが演歌を聞いて泣いていたという情報を家に泊まった友人からキャッチしたイマダチです。確実にダメな大人の階段を1段飛ばしで上ってます。


そんな中年男があふれ出る加齢臭と戦いながらベランダで野菜を育てるベラファー! ここ数回はイチゴのことしかお伝えできませんでしたが、今回はほかの若手野菜たちの近況をご報告!


しかし、梅雨空同様、野菜たちにも暗雲が…。


半分植え直した「レタスたん」(萎え萎えなためついた名称)は全く芽が出ず、「ニンジン」は、芽は出てるのですが造花かといわんばかりの変化のなさ、そして「キュウリ」も葉を広げてますが2、3枚枯れてしまうという現実。


何だ、何なんだ! この野菜からの謀反は!


これは、利益重視で自然に目を向けずに動いてきた日本の歪みが露呈し、野菜が私たちに何かを訴えようとした姿だと思うのですが、皆さんいかがでしょうか〜!


…全く賛同を得られなかったのは当然として、これは連載を揺るがす大問題です。




この現状を打破できるのは、あの山しかありません!


燦然と輝く金の山、魅惑のコーンことトウモロコシの「ゴールドラッシュ」です。


すっと伸びた苗の感じから、もう実を付けはじめたかもしれないとプランターをのぞきにダチ金山に入ると、砂金がありません!


なんか葉が折れ、若干枯れてます!


金山と思ってたのは私の幻だったのです。幻想、ファイナルファンタジーだったのです。


そんな、「FF」(ゴールドラッシュから改名)の折れた葉をハサミで切っていると横からまばゆい光が!


「 こ、これは!」(これもファンタジー)


「み、み、実をつけとるやないかい!」(東京人が言う関西弁の間違ったイントネーションで)


「ちゃ、茶豆!茶豆か?」(寅さんが帰ってきたのに気づいたタコ社長のように)


苗が伸びたので折れたらまずいかなと添え木をしたのに別におもしろくないからと、連載でも報告していない、あの茶豆です。


見ない間に立派なサヤに豆を2つ透けさせています!


この自由な育ち方、まさにフーテン! これからは「姓は車、名は豆次郎」と呼びましょう。


そんな車豆次郎の登場により最悪の事態は免れた今回。


しかし油断はできません。風の噂で暑くなってくると野菜は育ちにくくなるというのです。


さぁ、7月!


全く夏対策の知識がない私は野菜を守れるのか?


豆次郎は旅に出て一目ぼれしないか?


次回こそ酔っ払い書き出しをやめられるのか?


等々、次回も強い衝撃を与えたり、直射日光のあたる車内等暑くなる場所に長時間置かずに見てくれよな!


ベラバ〜イ!(第12回へ続く)

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